便秘解消として注目を集めている梅流し。
柔らかく煮込んだ大根と煮汁、梅干しを一緒に食すことで、腸内をすっきり洗浄し、便や老廃物の排出を促す食事法を指します。
1〜5日間の断食後に食すことでより効果が出やすくなります。
しかしながら、断食をせずに食べても一定の十分な効果を得ることは可能です!
今回は、断食をしなくても気軽にできて、かつデトックスや便秘解消に役立つ、梅流しの方法をお伝えします。
梅流しとは?
梅流しは一般的に、柔らかく煮込んだ大根・煮汁・梅干しを一緒に食すことで便を促し、老廃物を一気に排出し腸内洗浄するという食事法です。
梅干しの効果
クエン酸
クエン酸は梅干しの酸味成分であり、腸に適度な刺激を与えます。そうすると腸のぜん動運動が活発になり、便が出やすくなると考えられています。梅干しに含まれるクエン酸は、他の酸味のある果物よりも含有量が多いことがわかっており、便がより出やすくなると考えられています。
食物繊維
梅干しには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。不溶性食物繊維は消化管を刺激し、水溶性食物繊維は便を柔らかくして排便を促進させるため、便秘の緩和に効果的です。
植物性乳酸菌
植物性乳酸菌は善玉菌の一種です。腸内の善玉菌を増やすことで整腸作用に期待できます。
マグネシウム
マグネシウムは腸内で水分を集める働きをし、便を柔らかくする働きがあります。
大根の効果
食物繊維
大根にも水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。
水溶性食物繊維は水分と結合し便を柔らかくして排便を促します。
不溶性食物繊維は便をカサ増しし、カサ増しされた便が腸を刺激され、腸が活発に働くようになります。
水分
大根のほとんどが水分です。十分な水分摂取は便の軟化に繋がり、便秘解消に役立ちます。
梅流しをするとどうなる?
個人差はありますが、食べることによって30分〜120分ぐらいの間に便意がきます。
溜まっていた便・毒素・老廃物を含んだ水便が数回にわたって排出され、腸も身体もキレイに大掃除されます。
一定期間断食してから行った方がより効果的ですが、梅流しは便通を促す成分が豊富に含まれていますので、断食なしでも十分な効果が見込めます。
ただし、断食せずに梅流しをする場合は、より便を出しやすくするために正しいやり方で行うと良いです。
梅流しの正しいやり方
空腹時にする
断食後、つまり胃の中に何も入っていない時が有効です。
断食なしで梅流しする時も
・胃に食べ物が入っていない朝に食べる
・昼や夜に食べる時はその前の食事を減らす、または1食抜く
このように行うことでより効果が高まります。
ゆっくりよく噛んで食べる
実際に食べる時は、大根をゆっくりよく噛んで食べるようにしてください。何回も噛むことで脳に消化が始まったことが伝えられ、脳が腸のぜん動運動を促します。
また、大根と煮汁は交互に食べる、飲むを繰り返します。こうすることで、より便が出やすくなります。
梅流しのレシピ
レシピ
梅流し(1回分)
- 大根 1/3本(300〜400g)
- 水 1ℓ
- 塩麹 大さじ1杯
- 梅干し 3個
作り方
- 大根を1cm幅のいちょう切りにする
- 水に大根と塩麹を入れ、沸騰してから10分煮る
- 梅干しを潰して入れ、さらに5分煮て完成
※実際作ると量が多くて驚かれるかもしれませんが、これで1食分です。便意が来るまでは完食を目指して食べてみてください。
インスタでも作り方を紹介しています!
https://www.instagram.com/p/Cr-msKKvc_J/?img_index=1
使用する大根について
使用する大根は、どの部位を使用しても構いません。大根の部位によって含まれている栄養素や酵素は変わってくるかもしれません。しかし、大根の消化酵素は熱で失活してしまいますので部位による違いは問題ありません。
梅流しをする際に大根で重要な部分は食物繊維です。
食物繊維がより多くなるように、皮付きの大根を使用するとより効果的です。
使用する梅干しについて
梅干しについては、塩漬け梅干しやしそ梅干しが塩分濃度も程よくあっておすすめです(10〜15%が目安)。
はちみつ漬けや調味梅干しでも問題ありません。減塩加工されている物も多いので、その際は多めに使用してください。
それから、レシピで使用している梅干しのサイズは中玉です。大玉を使用する際は、梅干しの重さで調整して下さい。
出汁について
出汁について明記しておりませんでしたが、もしあれば昆布がおすすめです。
昆布は出汁だけでなく、粘り気成分のフコイダンという成分が含まれています。
- 胃腸の粘膜保護
- 抗炎症
- 抗酸化
- 美肌、保湿、しわ、しみ、くすみの予防効果
- 免疫力強化
などの効果が期待できます。
昆布がなければビタミンやミネラルが豊富な鰹節もいいですね。
出汁についてはあれば尚良しというぐらいです。出汁がなくても十分な美味しさですし、梅流しの効果が下がるわけではありません。
梅流しで期待できる効果
デトックス効果
梅流しによって、溜まった便はもちろんですが、老廃物や毒素も一緒に排出されていきます。
普段、これらの物質は肝臓によって解毒され、胆汁となって便や尿と一緒に排出されますが、胆汁の90%は排泄されずにカラダに再吸収されてしまいます。梅流しを食べることで胆汁が大根の食物繊維に絡まり、再吸収されずに体外に一気に排出されるため、カラダに溜まった老廃物や毒素が一気にデトックスされるのです。
便秘解消
梅流しで使用する大根には便を柔らかくする水分はもちろん、便の量を増やす食物繊維、善玉菌を増やす効果のあるビタミンCが含まれます。
また、梅干しには腸のぜん動運動を促すクエン酸が多く含まれ、さらに便の水分量を増やすマグネシウムや腸内の善玉菌を増やす植物性乳酸菌も含まれていることから、大根と梅干しの相乗効果で便秘解消を促すことができます。
免疫力改善
カラダの免疫細胞の7〜8割が腸にあると言われており、腸内環境を整えることにより免疫機能がアップすると考えられています。梅流しをすることで腸がキレイになり、腸内環境が整います。風邪をひきにくくなったりアレルギー反応も抑えられると言われています。
ダイエット効果
便や尿として老廃物を排出するだけでなく、梅流しそのものが大根と梅干しだけの低カロリーな食事のため、ダイエットの味方になる食事です。
ただし、1日の3食すべてを梅流しにするのは栄養面から考えると逆効果。梅流しを行ったあとの食事でしっかりと栄養やタンパク質を補給して代謝をあげていくことが、長い目で見てダイエットを目的とする上で重要です。
梅流しをするときの注意点
外出しない時にする
個人差はありますが、梅流しを食べ始めてから30分〜120分ほどで便意をもよおします。そのあと2〜3回ほどトイレに行くことがございますので、梅流しはご自宅で食べ、梅流し後に外出や仕事などの予定は入れずにお時間に余裕を持たせたほうが望ましいです。
連続してしない
梅流しは腸を洗い流す効果がすごいですが、同時に善玉菌も一緒に流してしまうというデメリットがあります。
善玉菌が減ると、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れてしまいます。バランスが崩れてしまうと、健康な腸内環境とは逆に、悪玉菌が優位な状態となり、便秘や肌荒れの原因になる可能性があります。
梅流しは多くても月2回ぐらいを目安にされると良いと思います。
塩分に注意する
梅流しの塩分が少なすぎると便の排出が促されません。煮汁の塩分濃度を生理食塩水(体液)の濃度0.9%以上になるようにすることで、煮汁がカラダに吸収されずに便と一緒に排出される仕組みです。
減塩の梅干しを使用する際は量を多くするなど調整して下さい。
まとめ
梅流しは断食後が効果が出やすいのはありますが、少しの工夫だけで断食なしでも一定の効果は期待できます。ぜひ参考にしてみてください。
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