大根を切ったとき、中がスカスカの「すが入った」状態だとびっくりしてしまいますよね。
見た目がいつもの大根とちがうことから、「食べたら良くないのかな…?」と不安になる人もいるかもしれませんね。
すが入った大根は食べても問題はないので、いつもどおりに食べてしまって大丈夫です。
ただし、すが入った大根は食感が違うだけでなく腐りやすく、細菌やカビが繁殖しやすいので、料理方法にはちょっと気をつかう必要があります。
今回は、すが入った大根の状態や原因、おいしい食べ切り方、すが入っていない大根の見分け方を、徹底的にご紹介します。
すが入った大根とは?食べられる?
大根を切ると、中がスカスカの空洞になったり、スポンジのようになったりしていることがあります。
カビている状態や腐っている状態とは異なるので、食べても問題はありません。
すが入った大根の特徴をご紹介します。
- 中がスカスカになっている
- 中身の色がくすんでいる
- スポンジのような空洞がある
- 食感がいつもよりかたい
- 断面に黒い点や線が見える
ただし大根の繊維が発達している状態なので、食感や味が通常の大根とは異なり、おいしくないと感じることもあるかもしれません。
すが入った大根の原因を解説
大根にすが入る原因は基本的に、下記の3つと言われています。
すがはいった大根の原因①:水分不足
大根に水分や養分が足りていないと、すが入ります。
つまり、鮮度が落ちている状態なのでおいしさには影響しますが、食べても問題はありません。
大根に入る「す」を漢字にすると「鬆」となります。
これは「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」に使われる文字と同じで、骨粗鬆症の原因はカルシウム不足などにより骨の中がスカスカな状態です。
大根も同様で、水分や養分が足りないと、スカスカな状態になってしまいます。
すがはいった大根の原因②:収穫が遅くなった
収穫すべき時期を逃し遅くなると、大根の細胞が壊れやすくなり老化し始めます。
大根は冬の野菜なので、気候変動であたたかくなったり、収穫がおそくなってしまったりしたときにすが入りやすいです。
特に家庭菜園でも、収穫するタイミングを逃してすが入ってしまった、という失敗談は多いです。
すがはいった大根の原因③:保存環境が悪かった
収穫後の大根の保存環境によっても、すが入ってしまいます。
たとえばあたたかい部屋で放置しておくと、中がスカスカになりやすいです。
また、収穫後の大根の葉をつけたままにしておくと葉に水分がとられてしまい、すが入る原因になります。
すが入った大根はどう食べる?おすすめの料理
すが入った大根は、捨ててしまうのはもったいない!
しかし、すが入った大根の水分は少なく、生食や煮物には不向きです。
とはいえ工夫次第でおいしくいただけるので、たとえば下記のように食べてみてくださいね。
すが入った大根の食べ方①:大根おろしにする
通常の大根よりも繊維が多く舌触りが悪いと感じやすいので、すりおろすことで気になりにくくなります。
普段の大根よりも水分量が少ないため、お料理がヒタヒタになりすぎないのは魅力にもなり得るはず。
普段よりからいと感じやすいため、うどんやお餅などにかけて、好みの味付けに調節してみてくださいね。
すが入った大根の食べ方②:炒め物にする
水分量が少ないからこそ、味が染み込みやすいと感じる人も多いはず。
炒め物にすることで、大根特有のかためな食感をいかしつつ、おいしく仕上げられます。
- きんぴら大根:細切りにして炒めて醤油やみりんなど好みに味付け
- 味噌炒め:味噌やにんにくを合わせて炒め味付け
- キムチ炒め:キムチと豚肉をあわせて炒め味付け
すが入った大根の食べ方③:漬物にする
水分を抜いてから漬物をつくるのもおすすめ。
薄く切った大根を塩もみし、水気を切ってビニール袋に入れましょう。
味付けとして、酢・砂糖・酒・塩・唐辛子などをいれて漬け込んでおけば完成です。
アクがぬけてコリコリとした食感が残るので、すが入った大根こそ活用したい一品と言えます。
すが入った大根の食べ方④:切り干しにする
干して乾かすことで作る、切り干し大根にするのは効率的です。
生の大根よりも栄養価がアップするので、水分や栄養不足によりすが入ってしまった大根に、ぴったりな活用方法でしょう。
細切りにして天日干しにすれば、うまみも凝縮されおいしくなります。
太いと乾燥に時間がかかるので、薄切りにするのがポイントです。
すが入った大根の見分けかたとは?
すが入った大根も、活用次第でおいしく食べられることをお伝えしました。
でもできれば、すが入っていない水々しい大根を食べたい、と思うのも自然なこと。
新鮮な大根の見分け方もご紹介します。
▼新鮮な大根の特徴
- ずんぐりとして細長い
- ひげ根が均等に並んでいる
- ひげ根がまっすぐ並んでいる
- ずしっと重さがある
- 冬場は葉っぱが黄色く枯れている
- 冬場以外ははっぱが元気で緑色
冬場の大根は、葉っぱが寒さにたえ黄色くなっているもののほうが、糖度が高くおいしいと言われています。
一方で冬場以外の場合、基本的には葉っぱが緑色で健康的なもののほうが新鮮です。
反対に、すが入った大根の特徴も確認していきましょう。
すが入った大根の特徴①:ヒビ割れやシワがある
すが入る大根の原因は水分不足なので、表面がヒビ割れていたり、シワがあったりすると、中にすが入っている可能性が高いです。
カットされている大根なら、カットされた断面に白いモヤがついているものの、すが入る手前の状態なので避けましょう。
すが入った大根の特徴②:やわらかさがある
持ったときに軽かったり、やわらかさがあると、すが入っている証拠です。
指で軽くおしてみて、やわらかかったりスカスカしている間隔があるものは、水分が足りていません。
すが入った大根の特徴③:茎の中央に穴がある
茎の中央に穴が空いていれば、すが入っていることがほとんどです。
また、カットされている断面に繊維が目立っているものも、表面がなめらかなものに比べて水分が少ないことがわかります。
すが入った大根に飽きた!ダイエットなら他の手段もある
栄養価を気にしつつダイエットをしている、というのなら、野菜ばかりを食べ続けるのもきついもの。
そもそも、根本的に痩せやすい身体に整えてあげないと、いつまでたってもダイエットが成功することはありません。
いくらカロリーをおさえても、太りやすい体質のままだと食事をするたびにリバウンドが気になってしまうので、苦しくなりますよね。
リバウンドしにくい身体づくりは、野菜を食べるだけではできません。
たとえば、身体を内側からリセットするファスティングは、リバウンドしにくい身体づくりに向いています。
詳しくは別記事でご紹介しているので、合わせてご活用ください。
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【まとめ】すが入った大根は食べられる!おいしく料理しよう
すが入った大根は美味しく食べることができるので、捨てずに工夫をして楽しんでくださいね。
ただし、カビている状態や腐っている状態のものであれば身体に害があるので、もったいなくても食べるのはやめましょう。
ダイエット中で野菜中心の生活をしているけれど、どうしても野菜が新鮮なタイミングで食べきれない、というときには、野菜以外の手段も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
リバウンドしにくいダイエット方法については、別記事でもご紹介しています。
なかなか結果につながらずしんどさを感じているかたは、やり方を根本的に変えてみるのがおすすめです。