切ったじゃがいもの中は、茶色くなっていることがあります。
原因はさまざまですが、基本的には黒い部分をとりのぞけば食べられることが多いです。
一方で、緑色に変色しているものや、芽が生えているもの、腐っているものは食べてはいけません。
この記事では、じゃがいもが茶色くなる原因や、腐ったじゃがいもの見分け方、おすすめの料理方法をわかりやすくご紹介します。
じゃがいもの中が茶色!なんで?原因は?
じゃがいもを切ったとき、中が茶色になっている原因はいくつか考えられます。
ほとんどの場合、じゃがいもの生育過程に原因があり、病気などではなく生理障害なので、変色した部分を取り除けば食べられることが多いです。
まずは特徴を、下記と照らしあわせてみてください。
①真ん中が茶色く穴があいている
じゃがいもを切ったとき、中が空洞になっていたり、亀裂が入っている状態なら、「中心空洞症」である可能性が高いです。
中心空洞症は病気ではなく生理障害なので食べても問題はありませんが、食感や風味が悪いので取り除いて食べましょう。
中心空洞症になる原因は、じゃがいもが急激に大きくなったことにあります。
急激に大きくなる原因としては、下記のような原因が考えられます。
- 肥料を与え過ぎた
- 降水量が突然増えた
- 土の温度が急にあがった
- じゃがいもどうしの間が広々としすぎた
中心部分が半透明になっていることもありますが、これも中心空洞症であれば取り除くことで周りを通常どおりに食べられます。
ただし、変な匂いがする場合などは腐っている可能性があるので、不安があれば食べないのがおすすめです。
②じゃがいもの中心がはっきりと茶色い
じゃがいもを切ったときに真ん中がかなり茶色く変色している場合、「褐色心腐病(かっしょくしんぐされびょう)」という生理障害かもしれません。
これは、じゃがいもの水分不足が原因で細胞が枯死した状態で、腐っているわけではないため食べることはできます。
ただし見た目が悪く、味や食感も悪いので、取り除いてしまうのが良いでしょう。
腐っている可能性を感じる場合にはなおさら、取り除いてからしっかり調理してくださいね。
③じゃがいもの中心が黒がかって茶色い
上記でご紹介した「褐色心腐れ病」と似ている状態で、中心部分が丸状のように黒くなっているなら、「黒色心腐れ病」かもしれません。
高音などの状態にさらされたじゃがいもが、酸素不足となり起こる生理障害です。
たとえば台風などの大雨で土が水に埋まってしまい、じゃがいもが酸素を取り込めなかった場合などに起こります。
病気や害虫ではないので、取り除けば周りを食べることができ、摂取しても人体には問題はありません。
また、じゃがいもを切らずにそのまま茹でた場合などには、中から茶色い棒状のようなものとして固まって出てくることがあります。
加熱されたことにより硬化した状態なので、とても食べたいとは思えないはずです。
もし上記のいずれとも特徴が違う場合には、腐っていたり、カビが生えている可能性があるので、問題がないように見える部分も食べるのはやめましょう。
中身が茶色くても大丈夫?腐ったじゃがいもの見分け方
じゃがいもは中身が茶色いかどうかよりも、腐っているかどうかを確認するのが重要です。
腐っている場合には、茶色になっていなくても食べてはいけません。
また、茶色以外に変色している場合にも、食べてはいけないケースがあります。
食べてはいけないじゃがいもを判断するポイントとして、下記をおさえておきましょう。
- においが違う
- 感触がやわらかい
- カビが生えている
- 色がおかしい
- 芽が生えている
それぞれのポイントについて、詳しくご紹介します。
食べられないじゃがいも①:においが違う
じゃがいもは腐っていない限り、強いにおいは基本的に発生しません。
一方で腐っている場合には下記のような強い異臭がするので、まずは嗅ぎ分けてみてください。
- すっぱいにおい
- 発酵したようなにおい
- 刺激臭
このように腐っているじゃがいもは、内部で細菌やカビが繁殖していることがあり、食べると食中毒などを起こす危険性があります。
変な匂いがするときには、中身がドロドロして茶色くなるなどの異常が合わせて確認できることがあります。
切らずとも外側から異臭を感じることも多いので、土とは違う嫌な匂いがしたらもったいなくても破棄しましょう。
食べられないじゃがいも②:感触がやわらかい
さわったときにブヨブヨとして柔らかいじゃがいもは、腐っている可能性があります。
新鮮なじゃがいもは基本的に、しっかりとかたく皮もぴたっとついているので、指でこすったくらいではなかなか剥がれません。
しかし、湿気が多い場所で保管してしまうと水分を含みやすく、腐敗しやすい状態になります。
さわったときに中から液体がでてきたり、表面がベタついていたり、すぐに崩れてしまいそうと感じたりしたときには、残念ですが処分しましょう。
食べられないじゃがいも③:カビが生えている
もし、じゃがいもの表面に青や白、黒、緑色などのカビが生えているのなら、中にもカビが侵食している可能性が高いので食べてはいけません。
じゃがいもはデンプンが多く含まれているので、一度カビが生えると広がってしまいやすいです。
目に見えない部分にも細菌や菌糸が広がっている可能性が高く、表面を取り除くだけでは不十分なので、たとえ少量のカビに見えても廃棄しましょう。
食べてしまった場合、食中毒やアレルギーなどの症状が出るリスクがあります。
食べられないじゃがいも④:色がおかしい
じゃがいもの表面や内側が、緑色や青紫色、灰色などになっている場合、食べてはいけません。
腐敗が起きている可能性のほかに、「ソラニン」と呼ばれる有毒成分が増えたことにより変色している可能性があります。
ソラニンは加熱をしても分解されにくいので、摂取してしまうと吐き気やめまい、腹痛などといった症状を引き起こすかもしれません。
食べられないじゃがいも⑤:芽が生えている
じゃがいもの芽には「ソラニン」や「チャコニン」と呼ばれる有毒成分が多く含まれています。
芽が小さいうちに取り除けば問題はないことが多いですが、芽が大きく育ってしまっている場合には内側まで毒素が広がっている可能性も。
芽の目元には特にソラニンが発生しやすいため、しっかりと深くえぐるように取り除くのがポイントです。
茶色くなったじゃがいもの料理方法
じゃがいもが茶色くなってしまった場合、基本的には茶色い部分をとりのぞいてから料理をします。
しかし、茶色くなった部分をとりのぞいたじゃがいもはいびつなので、形が気になってしまいやすいです。
おすすめの料理として、たとえば下記を作ってみてはいかがでしょうか?
- じゃがいものポタージュスープ
- じゃがいもの細切りガレット
- コンソメマッシュドポテトサラダ
- じゃがいもとほうれん草のグラタン
- じゃがいもとそぼろの甘辛炒め
このような料理であれば、形がくずれてもおいしくいただけます。
じゃがいもは炭水化物でお腹にたまるので、小さく切ってもたべごたえはたっぷりです。
【まとめ】じゃがいもの中は茶色でも食べられる!
じゃがいもの中は茶色くなってしまうことはありますが、その部分さえ取り除けば食べても問題がないことが多いです。
でも、腐っていたり、カビがはえてしまっているのなら、もったいなくても処分しましょう。
「じゃがいもを買っても食べきれない!」というときは、ポタージュなどにして一気に消費するのもおすすめです。
ただし炭水化物の過剰摂取は、ダイエット中の人は要注意。
太りやすい身体にならないよう、摂取するものから調節できると良いですね。
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