甘酒は太るって本当?ダイエットにいい飲み方について管理栄養士が解説

  • 2024年7月17日
  • 2024年11月20日
  • 食べ物

甘酒は飲みすぎなければ太らない

飲み過ぎて太った女性

甘酒は、飲む点滴とも称されるほど栄養価が高く、ダイエット効果も期待できる飲み物です。ただし、飲みすぎるとカロリーオーバーになるため、適量を守ることが重要です

一日の摂取カロリーが高くなる食事を、甘酒に置き換えるとダイエットに効果的です。

甘酒の効果

疲労回復

疲労回復効果

甘酒は消化吸収が良いため、栄養素がすばやく体内に取り込まれ、速やかな疲労回復効果が期待できますそして豊富なビタミンB群(B1、B2、ナイアシン、B6、葉酸など)を含み、新陳代謝を促進して疲労回復をサポートします。

ビタミンB群はエネルギー代謝を助け、体内の古い細胞を新しい細胞に置き換えることで、疲れを軽減します。これらのビタミンが不足すると、疲労感が増し、肌荒れや口内炎、集中力の低下などが起こりやすくなります。

また、甘酒に含まれるアミノ酸はエネルギー源としても利用され、筋肉の疲労を回復させます。

脂肪燃焼効果

ビタミンB群が代謝を高めることで、総合的な脂肪燃焼効果が期待できます甘酒に含まれるビタミンB1は、脂肪燃焼器官の動きを活発化させて脂肪燃焼を促進します。ビタミンB2がエネルギー代謝をサポートするため、脂肪が効率的に燃焼されます。

適量を守って摂取することで、健康的なダイエットをサポートします。

腸内環境を整え免疫力の向上

麹菌が生み出すオリゴ糖腸内の善玉菌であるのエサとなり、腸内環境の改善と免疫力の向上をサポートし、健康的にダイエットを進めるための強力な味方となります。

オリゴ糖は善玉菌の増殖を助けて腸のぜん動運動を活発にします。また、甘酒に含まれる麹菌も善玉菌の一種で、生きたまま腸に届けば腸内環境の改善をサポートし、失活した麹菌はその死骸が善玉菌の餌となります。

オリゴ糖と食物繊維の相乗効果で便通が改善され、体内の老廃物の排出が促されます。腸内環境が整うことで、体内の免疫力が向上します。

血糖値の急上昇を防ぐ

オリゴ糖は低GI食品であり、消化吸収が緩やかな為、血糖値が急上昇するのを防いでくれます

また甘酒に含まれる食物繊維も腸内で消化を遅らせることにより、急激な血糖値の上昇を防ぎます。血糖値の急上昇を抑えることで、脂肪の蓄積が抑えられます。

さらに甘酒に含まれるビタミンB群がエネルギー代謝を促進し、糖を効率的に利用するため、ダイエットやファスティングに最適な飲み物です。

筋肉量の低下を防ぐ

甘酒には、体の成長や修復に不可欠なアミノ酸が豊富に含まれているため、筋肉の回復と成長に必要な栄養をすばやく供できます。これにより、筋力低下を防ぎます

特に体内で生成できない9種類の必須アミノ酸がすべて含まれているので、筋肉の維持と成長に役立ちます。アミノ酸は筋肉のたんぱく質を合成するための基本的な構成要素であり、これが十分に供給されることで筋肉量の低下を防ぐことができます。

さらに、甘酒に含まれるビタミンB群は、エネルギー代謝を促進し、筋肉の疲労回復をサポートします。

これらの相乗効果で甘酒は筋肉量を落とさず、栄養の面でも代謝の面でも理想的な飲み物と言えるでしょう。

集中力UP

甘酒に含まれるブドウ糖が脳ですばやく吸収されるため、即効性のある集中力向上が期待できます

甘酒は脳のエネルギー源であるブドウ糖を豊富に含んでおり、栄養成分の約20%がブドウ糖です。ブドウ糖は脳に届く唯一のエネルギー源で、集中力を高めるために必要なエネルギーを供給します。

麹の酵素によってでんぷんから分解されたブドウ糖を摂ればやる気や集中力UPにつながります。

ただし糖分過多になると太る原因にもなるため、甘酒の飲み過ぎには注意が必要です

美肌効果

ビタミンB群は新陳代謝を促進し、アミノ酸が肌のコラーゲン生成をサポートするため、美肌効果が期待できます。その結果、ハリとツヤのある健康的な肌を保ちます。

甘酒に含まれるコウジ酸には、メラニンの生成を抑制する働きがあります。メラニンはシミやくすみの原因となる色素であり、コウジ酸によってその生成が抑えられることで、肌の明るさを保ち、シミやくすみの予防に効果的です。

いつ飲めば効果的?

飲む時間

甘酒は栄養価が高いですが糖質も高いため、1回で100ml。1日で200mlが適量と言われています。

寝る前に飲むと

甘酒を寝る前に飲むと、快適な睡眠を促します

甘酒は低GIの飲み物になるため、血糖値を安定させやすい飲みのもです。睡眠中の血糖値を安定させることで夜間低血糖を防止させることができるため、夜中に目覚めることや寝汗などを起こしにくくなります。

また甘酒にはGABA(γ-アミノ酪酸)が含まれており、この成分がストレスを緩和し、心を落ち着ける作用があります。これにより、リラックスした状態で眠りにつくことができ、睡眠の質が向上します。

さらに甘酒に含まれるビタミンB群やアミノ酸が体の疲労回復をサポートします。そのため寝る前に甘酒を飲むことで、体が深い休息を得られるため翌朝の目覚めが良くなります

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朝に飲むと

朝に甘酒を飲むと、甘酒に含まれるブドウ糖が、脳に栄養分として取り込まれ、脳をしっかり目覚めさせます。朝一番の会議や試験のときなどには、頭がさえて効果的でしょう。

甘酒に含まれるビタミンB群がエネルギー代謝を促進し、効率的なエネルギー供給が可能になります。そのために朝一に甘酒を飲むことで一日のパフォーマンスが向上します。代謝も向上するため、ダイエットにも効果的といえます。

甘酒を使ったダイエット方法

置き換え

甘酒は、飲む点滴と呼ばれるほど栄養価が高く、食事を甘酒に置き換えても必要な栄養素をしっかり摂取できます例えばカロリー摂取が多い食事を甘酒に置き換えることで、摂取カロリーを大幅に減らすことができます。

また、甘酒に含まれる食物繊維が満腹感を与えてくれるので、少量で満足できます。

さらには腸内環境を整えて老廃物の排出を促してくれるので、代謝も上がりダイエットには理想的なサイクルを作ってくれます。

ファスティング

甘酒には、糖質・ビタミンB・食物繊維・筋肉の材料となるアミノ酸と、ファスティングと相性の良い成分がたくさん入っています

また、糖質も適度にあるため、こまめに飲むと空腹感を抑えてファスティングをすることができます。栄養価が高いことから、飲む点滴とも言われていますが、一般的な甘酒100mlあたり81kcalとカロリーが高めですので、飲み過ぎには注意が必要です。

甘酒を適量ファスティングに摂り入れることで、栄養補給や代謝を効率化しながら腸内環境を改善し、ストレスを感じずにファスティングに取り組むことができます。

ファスティングでの甘酒の使い方について詳しくはこちら

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まとめ

甘酒は健康や腸内環境に効果的な飲み物です。そしてうまく利用できればダイエットやファスティングにも最適な飲み物になり得ます。しかしダイエットやファスティングで利用するには知識が多く必要になります。

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